手羽餃子。簡単にできると思っていたら、それは添加物との壮絶な戦いだった。

当店の鶏肉はもう昔から、鹿児島県産の桜島どり。

桜島どりも人気が出始め、大手飲食チェーン店(大阪王将とか)やコンビニ(ファミマとか)にも使われ始め(ほとんどがムネ肉だけど)、震災あとくらいからTwitterのブランドサーチにもかなり引っかかるようになってきました。

おかげで、足りない(笑) でもなぜか手羽先だけが売れずとても困ったことになっています。一昔前はチューリップにして弁当のおかずになったりしてたのですが、これはかなり手間でご家庭では人気がない様子。単価も手羽元に比べると一段高く、しかも可食部が少ないので、売れないのでしょう。肉は柔らかくジューシーで美味しいんですけどね。

そこで、ふと思い出したのが「手羽餃子」。骨を抜いて、餡を詰めてという手間はチューリップの比ではないのですが、これをなんとか商品化できないかと思いつきました。
自家製手羽餃子
とりあえず、見よう見まねで作ってみたのが上の写真。外観はとても美味しそうなのですが、そこには隠されたいろいろな問題が。

とりあえず、油断すると、焦げる(笑)そして、中身が飛び出す。中身がぽそぽそになる。
自家製手羽餃子
粘りを強めるために、練りにねったり、少し水を足してみたりとするのですが、あまり結果は変わらず。
でもお肉の味がしっかりして、野菜シャキシャキでおいしいんですよ。だけどネットショップの商品としては失格なんです。

そこで、有名なとある手羽餃子を取り寄せてみました。
競合他社の手羽餃子 中身
中身は真っ白。一見これ本当に豚肉?と疑ってしまいました。でも生のまま食べてみると、うっすら生の豚肉の味がします。でもピンクスライム肉のように真っ白。野菜の食感はほとんどありません。
とりあえずさらに練りに練るしかないのかなあ。

成分表示を確認すると、そこには「大豆たん白」の文字が。
競合他社の手羽餃子
ぐぐってみると驚きの事実が・・・

粉末状大豆たん白
粉末状大豆たん白は、乳化性、保水性、結着性などに優れており、ハム・ソ-セ-ジなどの畜肉加工品や蒲鉾などの水産練り製品の品質強化および安定目的に利用されています。粉末状大豆たん白(フジプロシリ-ズ)は大豆グロブリンを高純度で抽出し、粉末化したもの。このたん白質がゲル形成性や乳化の機能を発揮します。卵や牛乳と同じく必須アミノ酸バランスに優れており、健康医療食品に幅広く利用されています。また、「コレステロ-ルが気になる方」のための特定保健用食品の機能成分としても利用されています。
粒状大豆たん白
肉に近い食感に仕上げた乾燥組織状の大豆たん白。ビーフタイプ、ポークタイプ、チキンタイプがあり、ハンバーグやシューマイなどにご利用いただいています。保油性、保水性など多様な機能を持っていることから、加工食品のおいしさを保ちながら、品質強化や安定化にご使用いただいています。

*不二製油さんのHPから引用

やはりこの添加物かあ、しかも利用シーンごとにバリエーションも充実しているようす。HPにはなにかを示唆するようなカップラーメンの写真が(笑) しかもトクホになるのかな?(笑)工場の撹拌機に袋からこの添加物を投入している頭から爪先まで真っ白な作業員の姿が目に浮かびます。

でも、とりあえず添加物は必要ないものは使いたくない。Facebookの友人からもいろいろアドバイスをもらったので、もう一度トライしてみます。添加物には負けたくない!壮絶な戦いを繰り広げます(いいすぎ?)