見た目にごまかされるな!その1:ハンキングテンダー

決して「食べてはいけない」ということではありません。

でもごまかされてはいけません。

見た目はものすごく霜降りでも、とても固かったり、まったく味がない場合があります。

今回は、そんなお肉の代表例を紹介します。

それは「ハンキングテンダー」です。
主に、アメリカ産とカナダ産が現在流通しています。

日本名で、「サガリ」という部位です。内臓の中に、一本ぶら下がっているような感じなのでそう呼ばれています。

下記は、そのハンキングテンダーの商品画像です。
ハンキングテンダー
霜降りが適度に入り、とてもやわらかくおいしそうですね。
見た目だけなら、100g400円~500円ぐらいの国産品に見えてしまいます。

サガリ
焼いて食べてみるとわかるのですが、確かに非常にやわらかいです。
このやわらかさなら、幼児でも食べれます。

ただし、大半のケースで「まったく肉の味がしない」のです。脂身も水っぽいです。
*味覚には個人差がありますし、牛肉にも個体差がありますので、あくまでも参考程度にお願いします。

ですから、このお肉が100g300円以上で売られていたら、よく考えたほうがよいでしょう。
100g160円~200円なら相場といえるかもしれません。

このお肉、量販店ではよく「ソフト焼肉用」などといって、タレ漬けにされ販売されています。
特売だと100g100円というプライスも最近珍しくはありません。

大切なときに、このお肉に飛びつくと失敗するケースがあるのでお気をつけください。

それでは。

米国産牛肉の価格下落、豪州産に近づく 輸入量も増える

日本経済新聞社Web刊
米国産牛肉の価格下落、豪州産に近づく輸入量も増える

たしかに最近アメリカ産の値段(肉屋仕入れ値で)が落ちてきたような気がします。
パストラミが900~1000円前後/kgで仕入れられるし、ハンキングテンダーも700円/kg、アウトサイドも1300円~1500円付近で安定しています。
同等の値段だとやはりUS産をえらんでします。

外国産の牛肉で最近気になるのが、牛丼の「すき家」。
まったく私の想像ですが、以前は赤身(チャックロールかブリスケット)を使っていたような気がします。
脂身は少なく肉感はあったのですが、出汁に牛肉の味がなく、ただ砂糖で甘いだけの牛丼でした。

しかしながら最近は、ショートプレートのような肉片が多くなっていて、出汁に牛肉の旨味・甘みがでている感じがします。産地がUSかオーストラリアか分かりませんが。
*すき家さん間違ってたらごめんなさい。

この時点で、私の牛丼ランキングは、すき家が吉野家を抜いてしまいました。

ま、どうでもいいことですけど。

US産、オーストラリア産の牛肉については、下記をご参考ください。
外国産を知らずして、嫌うなかれ!

でも外国産が値下がりして喜ぶのは、外食産業ばかり。
当店はほとんど外国産使わないから・・・

牛肉市場の完全開放求める、米上院が決議

YOMIURI ONLINE
牛肉市場の完全開放求める、米上院が決議

いま日本に輸入されているアメリカ牛は、
 ・生後20か月齢以下
 ・危険部位の完全除去
されたものである。
*日本が求めている全頭検査は実施されていません。

同国の等級的にゆうとChoiceとUndergradeという品質のアメリカ産牛肉が日本にはいってきています。
日本国の等級でゆうと大体2等級から1等級の低いランクのものです。
参考記事
今回の牛肉市場開放が決まるとprime(日本の3等級くらい)というランクのものが日本にも流通することになります。

かつて日本人が慣れ親しんだ「prime」。

日本の口蹄疫の問題が拡大する中でのアメリカからの圧力。

安全性に十分配慮した政府の決断を期待します。