ノロウイルスや食品の毒物混入について思うこと。

ノロウイルスがインフルエンザとともに猛威を振るっていますね。

ノロウイルスによる食中毒は広範囲にそして大人数に影響がでています。
<集団感染?>浜松14小学校約1000人が下痢や嘔吐
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140116-00000047-mai-soci

ノロウイルス

そして、広島でも、
下痢、嘔吐…広島の食中毒 同じ業者の弁当食べる
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20140124-00000040-ann-soci

浜松のパン工場も衛生面には十分気をつけていたと思います。あれだけの工場ですから。
それでも防ぎきれませんでした。パンを焼いて、納品する最後の最後でついたノロウイルスが
1000人以上に食中毒をもたらしたようです。

また去年の年末から騒動となっているマルハニチロの農薬混入冷凍食品事件はようやく容疑者が特定。
製品には製造日だけではなく製造時間帯まで記載されていて、それを元に容疑者を特定したもよう。
でもそこまで厳重に管理していて、容疑者が農薬を食品に混入させるのは容易だったのでしょうか。

食品業界の末端にある当社にとっても、見えない敵との戦いはもう天に運を任せるしかないのかもしれません。
当店ではスタッフやスタッフの家族に体調不良がある場合には、長期の休みを取らせています。
でも見えないウイルスの戦いというのは、いつ何が起きるかわかりません。
本当に怖いです。

だたこのパン工場のノロウイルスや食品工場での毒物混入事件は、なにか共通するものがあるのではないかと感じています。

大きな工場は衛生管理や生産管理をこれまでも徹底してきたはずです。
それでも毎年毎年こんな事件が起きています。しかも被害の規模が拡大しています。

低価格で大量のものづくり。低い労働賃金、休みを取れない過酷なシフト。
こんな原因が根っこにあるとしたら、ウイルスや毒物を混入したものというのは最終的で直接的な原因ではあるにしろ、
根本的な原因ではないですよね。
どんなに管理体制を強化しても防げないでしょうね。

気になるのが、ノロウイルスを出した工場やホテルなどの行政処分。
もちろん、なんらかの処分は必要なのですが、発覚してずいぶんたったあとに、「営業停止2日間」とか。
まあ疑惑のうちは処分できないのでしょうが、なんか意味あるのでしょうか。停止期間中なにか指導をしているのかな?

食品会社も行政も「安心・安全」が消費者へのただのアピールや詭弁になっていてる感じがします。

そしてこの記事を書いているところで飛び込んできたニュース。
千葉、カレー壱番屋弁当で食中毒 ノロウイルス検出
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014012401002056.html
新トッピングはノロウイルスだった??