豚肉の相場が高止まり(いくぶん上昇)しています。
この傾向は、市場筋によると9月後半の連休明けまでつづくようです。
本日の日経新聞によると、
「豚も猛暑による死滅が600頭を超え、08年より2割強増えた。体重が増えず、出荷を遅らせている農家も多い。」
豚は特に暑さに弱い。飼料効率がとたんに悪くなり、出荷体重の目安110kgを割り込みます。
1頭の値段が変わらないとすると、出荷体重が減ればキロ単価は当然上がります。
*こんな単純な計算で価格はきまらないけど。
それが、骨抜きしパーツになり肉屋の店頭に並ぶころには、相当跳ね上ることになります。
しかし店頭小売価格に転嫁するのは現状難しいでしょう。
しかも牛肉の売り上げ不振によりなかなか利益の出ないこの局面で、豚肉で利益がでないのは厳しいです。
鶏肉の相場が軟調で利益率が回復してはいますが、夏場はそもそも重要が弱いので焼け石に水です。
その鶏肉も「(ブロイラーを生産する)親鶏が多数死んでおり、年末の需要期に品薄にならないか心配」とのことです。
一方で飼料となるとうもろこしなどの国際価格も上昇気配。
農家の経営も、肉屋の経営もこれからどうなるのでしょう。