九州食肉学問所です。
以前ブログの記事で書いた、
生協 「酸っぱい」カツ重…売れ残りトンカツ肉転用
の続報がでたもよう。
日本経済新聞社「廃棄すべき豚肉を販売したコープ、新たに5店 」
その日仕入れた生肉のパン粉付け商品の消費期限がどうして当日限りなのかがいまだにわからない。
生肉のパン粉付けが次の日にすっぱくなるほど痛むのは腑に落ちない。
そもそも仕入れにも問題があるのではなかろうか。
九州食肉学問所です。
以前ブログの記事で書いた、
生協 「酸っぱい」カツ重…売れ残りトンカツ肉転用
の続報がでたもよう。
日本経済新聞社「廃棄すべき豚肉を販売したコープ、新たに5店 」
その日仕入れた生肉のパン粉付け商品の消費期限がどうして当日限りなのかがいまだにわからない。
生肉のパン粉付けが次の日にすっぱくなるほど痛むのは腑に落ちない。
そもそも仕入れにも問題があるのではなかろうか。
九州食肉学問所です。
ランプステーキといえば、赤身好きの方にはたまらないステーキだと思います。
またイチボという言葉も最近TVに登場します。
このランプとイチボは、基本的にランイチという部位として流通しています。
ランイチは簡単にいえばお尻です。プリプリのもちもちです。
今回はこのランイチの商品化についてです。
*今回の動画は前回のサンカクバラと同日撮影なので、基本テロテロです。ご了解のうえ、ごらんください。
ランイチ その1
牛モモ肉は大きくウチモモ、ソトモモ、シンタマ、そしてこのランイチに分割されます。
このランイチはまたランプとイチボに分割されます。ランプはお尻です。
サーロインとつながっていることもあり、モモ肉の中では1.2を争うやわらかさです。ランプステーキが有名です。ローストビーフもこの部位で作るととてもおいしいです。
イチボはソトモモとつながっている部位なので、若干固めですが、イチボステーキなど付加価値の高い商品になります。
まずは体表側の筋・脂肪を除去して、ランプとイチボを分割していきます。
ランイチ その2
まずはランプから商品化していきます。
ランプの体内側には複雑に筋(ランカブリ)がついているのでこれをキチンと成型していきます。
そしてネクタイ(動画中では間違ってランカブリといっています)をはずします。
次にランボソとランナカを筋膜にそって分割していきます。ランボソはもっともやわらかく、そのまま1.5cm以上の厚さでランプステーキを取ります。
ランナカもやわらかいのですが、やっかいな筋があります。これを除去して、ミニステーキなどを作ります。
ランイチ その3
次にイチボを商品化していきます。まずランプとの分割面に厚いシルバースキンがついていりので除去していきます。
ソトモモとの切断面は若干固いので、しゃぶしゃぶ用の切り落としにします。今回は焼肉用に冊取りしていきます。
イチボの三角形の先端部分は、筋肉繊維の方向が変わるので、それに沿って冊取りしていきます。イチボステーキを商品化できます。
このニュース記事を読むとおかしなところがある。
「カツはパン粉をまぶした冷蔵の生肉で、消費期限は当日限りとされていた。」
カツは冷蔵の生肉を使用していたのならなぜ消費期限が当日限りなのか。
そもそも古い生肉を使用していたか、解凍品を生として販売していたのではないか。
「販売の際、食品衛生法で義務づけられた原材料名なども、パックに表示していなかった。」
論外である。