鶴崎のキッチンいこい。1月末をもって閉店という一大事件

鶴崎に45年前からあるキッチンいこい。 キッチンいこいは大分とり天の発祥の店のひとつ(いろいろ異論はあるとおもうが)として、全国放送でもなんどか取り上げられ、ユニークなおばちゃんもいることで大人気である。そのおばちゃんには私と私の弟も同級生となる子供がいるので、個人的にはもう35年以上は知り合いだ。店にいくと「やまちゃん!」と弟のニックネームで私も呼ばれる。

キッチンいこい外観
鶴崎というのは大企業の工場地帯のど真ん中にあり、40年以上も前はみんな鶴崎にめがけて買い物や娯楽をしにきたものだ。狭い三角州のような土地に、ジャスコあり、大手スーパーが2店舗あり、と賑やかだった。また転勤族が多く、鶴崎に来ては大阪や東京にもどっていく。彼らはその時にキッチンいこいを知る。お買い物して、いこいでとり天とサンデーを食べるのが当時のステータスだったようだ。
いま鶴崎は閑散としているが、キッチンいこいを懐かしがるひとは多く、いまだ来店客が多い。

そのキッチンいこいが「1月末でやめるらしい!」という噂を聞きつけ飛んでいってみると、ドアのところに隠れるようになにやら貼り紙が。 これをなにげなくTwitterで「鶴崎の名店にして大分のとり天発祥の店、キッチンいこいが1月末で閉店です。」と下の画像をあげたら、何十RTもされてしまい、果てはダイノジの四角いほうにまでRTされた。近場では通学中の女子高生に「あ、いこいのひとや!」と声をかけられる始末(いや、その近くの肉屋のひとですよと)。その所為だけではないとおもうが、翌日からいこいさんはオープンから満席のご様子。持ち帰りの電話予約も受け切れないようだ。
もしかすると、ひっそり辞めたかったんじゃないかと、いまさらながら、申し訳ないことをしたなあと反省中。まあ私がしなくても、同じ結果にはなったとは思いますが。

キッチンいこい閉店

まあともかく、キッチンいこいにいけば、とり天を食べなければならない。この「とり天いろいろ」はとり天をベースに三種類の味が楽しめる。このボリュームで680円くらいだから、価格も安い。次の朝までお腹パンパンになる。
キッチンいこい とり天いろいろ
そして今日もまた弁当を食べました。あと一回は行こうかなと思う。
なくなると寂しくなるなあ。

キッチンいこいとり天弁当 キッチンいこいとり天南蛮弁当

それまでは年に一回くらいしか行かなかったのにね(笑)

話は変わりますが、実はとり天は「ムネ肉でなければならない」という私の勝手な信念がありまして、当店がネットショップで販売しているとり天はムネ肉なのです。
九州食肉学問所のとり天

でも別府の東洋軒さんもこのいこいさんもモモ肉。やっぱモモ肉なのかなあ。

牛100%ハンバーグという魅力についてだらだら書いてみた。

 

実店舗の肉屋スペースはカフェになっていて、毎日ランチ時には多くのお客様にご来店いただいています。その横でぼちぼちお肉を売ってる形なのですが。

今回のメニュー改定で登場したのが、鉄板ハンバーグプレート。 ネットショップでもかなり売れてる学長の手作りハンバーグを使っています。おかげ様でものすごい評判よく、多くの方がこの鉄板ハンバーグプレートをご注文いただいています。
鉄板ハンバーグ
ちなみにハンバーグカレーもメニューに登場です。
ハンバーグこのハンバーグは、当店が指定する農場から入荷した九州産の牛肉と豚肉の合い挽きミンチを使っています。へんな混ぜ物は一切いれていないので無添加といいたいところなのですが、使用する調味料に一部添加物が入っているので、原材料表記上は無添加っぽいのですが、無添加とはいえません。このあたりを今後改善したいと思っています。

まあ、その話はいいのですが、やはり「牛肉100%ハンバーグ」というのは魅力的です。でもマクドナルドのパテや、その他のお店の同様な商品を食べてみても、やはり、くさい。それを隠すかのようにスパイスと添加物が混ぜ込まれてます。肉食べてる感はとてもいいのですが、なんだか後味が悪いんです。

そこで、なんとかできるかぎり無添加で「牛肉100%ハンバーグ」を作れないものかと思い、試作してみました。合挽きミンチのハンバーグはとてもいいのですが、やはり牛肉100%というオーラ?には屈してしまいます。

牛肉はニュージーランド産の「オーシャンビーフ」と鹿児島黒牛のケンネン(牛脂)。牛脂は5%以内にとどめ、健康的に育った牛の赤身を中心にしました。このお肉と同等クラスの国産牛はやはりちょっと匂いがあるものが多いです。高級品を作るのではなく、「毎日の食卓に」が当店のモットーですので、オーシャンビーフを迷わずチョイスしました。ただ、本当に赤身肉なので、若干和牛の脂を混ぜてみました。

つなぎはパン粉と牛乳、安倍さんちの自然卵、ナツメグ、塩コショウ、多少のケチャップ(若干の添加物)。野菜は玉ねぎを黄金色に炒めたものを。
牛肉100%ハンバーグうん、とてもおいしい。合挽きミンチベースのハンバーグとくらべると、やはりパサツキ感はあり、食べたあと重い。まだまだ商品化へ遠そうです。牛脂分をさらに増やせば、解決しそうな感じもするのですが(笑)

豚角煮というたべもの。

皮付き豚バラの角煮 アジア風

ふと思いたって、豚角煮を作ってみました。

ネットショップで毎月コンスタントに売れていくのが鹿児島県産の皮付き豚バラ。ほぼ同じお客さんが定期的に購入されます。まあ、皮付き国産の豚バラは嫌でも脂が多いので、本当に豚肉が好きな方以外、リピートは厳しい商品かもしれません。

鹿児島県産皮付き豚バラ1kg
ちなみに1kg2480円(税込・送料別)真空冷凍です。
今日、新しい豚バラが入ってきたので、とりあえず角煮を作ってみることにしました。

豚角煮づくり 焼き入れ
今回1kgものを12切れくらいの角切りでカット。まずは余分な脂を落とすべく、焼きを入れていきます。各面まんべんなく焼いていくのですが、皮の部分は焼きすぎると皮が縮んでしまい、またパチパチと弾けるので要注意です。焼かないほうがいいかもしれません。
次に煮込んでいきます。脂が気になるひとは、煮込んでゆく前に下茹でをして、もう一段脂を落としてもよいかもしれません。
豚角煮づくり 煮込み
ここで沸騰したら、保温調理鍋に入れます。学長愛用の保温調理鍋はこれ。


保温調理鍋にいれて、朝まで放っておくだけです。(今回は15時ごろ保温鍋に入れて、朝8時に出しました)

そして出来上がりがこれ。フォークが抵抗なく刺さり、かつ煮崩れしていません。保温調理鍋、すぐれものです。
保温調理鍋で角煮

そして、味をつけて煮込んでいくのですが、注意点が2つ。

  1. 煮汁はそのままだと脂っこいです。半分捨てて、水を追加するといいかも。
  2. 煮玉子はここではいれません。 煮玉子は煮ない。あとで煮汁につけておくだけです。

味付けはシンプルに、醤油:酒:砂糖を大さじ8杯ずつ(お肉1kgに対して)。 ここはお好みで。

豚角煮エスニック風

今回ちょっとエスニックな感じにするため、ナツメ、花山椒、唐辛子、クコの実、クローブを投入してみました。

弱火でことこと20分ほど煮込んだら、火を止め、冷ましていきます。この時ゆでたまごを投入。冷やしながら、味を染み込ませていきます。

豚角煮染み込み

冷めて、味がしみてきたら、盛りつけます。残り汁は煮詰めて、片栗粉を溶かします。盛り付けた角煮と卵に、その残り汁をかけて完成です。

豚角煮盛り付け

今夜は豚角煮を存分に楽しみます~試食でかなり減ってますけど(笑)