米産牛肉問題、9月以降に日米協議再開

「米産牛肉問題、9月以降に日米協議再開」 TBS NEWSi

山田農林水産大臣は、アメリカのルース大使と会談し、2007年から中断していたアメリカ産牛肉の輸入制限をめぐる協議を3年ぶりに再開することで合意しました。

アメリカ産が完全輸入解禁になれば、飲食業界はうれしいでしょう。

反面、多くの消費者は「もうどうでもいい」という感じではないでしょうか。

しかしながら肉質の良いprimeを中心としたアメリカ産牛肉が日本に入ってくることになれば、消費者とくに若者の低価格牛肉に対するイメージが良い方向に変わってくるかもしれませんね。

宮崎 口蹄疫 制限解除へ。

本日午前0時、宮崎市の家畜の移動・搬出制限が解除され、同県内における制限がすべて解除されました。
住民のイベントや外出の自粛を求めた非常事態宣言も同時に解除されています。

終息宣言まで気を抜くことはできませんが、正常化へむけて大きく前進したといえます。

日本経済新聞7/20によると、
・殺処分された牛は6万8千頭、豚は22万頭。
・県内で飼育された牛・豚の4分の1が消失。
家畜処分に伴う損失額は800億円以上と試算されているようです。

また影響は畜産農家にとどまらず、観光・企業収益に深い爪あとの残しています。
復興への道のりはまだまだ遠いようです。

移動制限解除となると、これまで出荷できなかった牛・豚が市場に出回り始めることになります。
牛肉について、すそモノなどは価格が安定してくることが期待されます。高級部位は価格崩壊が加速することになるかもしれません。
豚肉も高値が続いていましたが、一気に値崩れを起こしそうです。
おまけに口蹄疫に関係のなかった鶏肉もモモ肉を中心に価格が一段と下落しています。
畜産業界の経営には厳しい環境が続きそうです。

これはひどすぎる「産地偽装」 肉のいろはとMORI

「肉のいろは」は、平成22年4月1日から同年5月11日までの間(以下「当該期間」という。)で確認できた範囲では、アメリカ産の豚肉を使用した豚トロ11.7kg、豚ロース387.2kg、アメリカ産及びメキシコ産の豚肉を使用した豚ヘレ113.9kg、アメリカ産・カナダ産及びメキシコ産の豚肉を使用した豚肩ロース905.8kg、豚バラ930.6kgを国産と表示して一般消費者に販売したこと。また、当該期間で、豪州産の牛肉を使用した牛リブロースステーキ89.64kg、牛上赤身ブロック(モモ)33.4kgを国産と表示して一般消費者に販売したこと。 」以下略
大阪府報道発表資料

毎日新聞「偽装表示:「隣の店に負けないために」大阪の食肉業者

わずか1ヶ月の間にこれほどの偽装をおこなっていたとは、もう逆にゆうと「天晴れ」です。
しかも数年前から偽装していたとのこと。

もちろん経営者がもっとも悪いのだが、一体全体、従業員はなにをしていたのだろうか?
だまって見過ごしてきたのだろうか。

当店では作業のほとんどを身内ではないスタッフが担当しています。
偽装など指示しようものなら、反発をくらいそうな勢いですし、私自身そんな指示できません。
というかそうゆうように従業員を厳しく指導してきました。

「二つの業者は同じショッピングセンター内の隣同士で営業。お互いに「隣の店がやっていた。競争に負けないために表示を偽った」などと話しているという。」
肉業界は、熾烈なな競争環境の中にあります。
しかも口蹄疫などの風評被害や相場上昇で瀕死の状態です。
まだまだ全国に同じような肉屋があるのではないか。
農水省は口蹄疫で大変だとおもうが、がんばってほしいものです。

「このため、JAS法に基づき、平成22年7月12日付けで改善の指示を行いました。」
改善ですむ話なのだろうか・・・この業者のおかげで、善良な肉屋が何件とつぶされてきたでしょうに。