マイリトルポニーと肉屋と英語教育について思うこと。

いまの子供はとても恵まれているなあと感じるのが、長女(5歳)がiPadを楽しんでるとき。
YouTubeで検索(しかも音声検索だ!見事に探しだしてくる)してきて、いろんな動画を見ている。
いまは特に「マイリトルポニー」にご執心だ。

私が子供のころは民放が2局(TOSとOBS)しかなく、まあそれでもそんな世界しか知らなかったので特に問題はなかったのだが、中学生時代に「うん?なんかおかしいぞ」と感じるようになった。

きっかけは「とんねるずのみなさんのおかげです」という番組だ(ったと思う。もしかするとウッチャンナンチャンの何かだったかもしれない)。
借りてきた画像
※すみません。適当な画像をお借りしました。

友達が、これ見てみろよと一つのVHSビデオテープを貸してくれた。親のいない時間帯を見つけ、こっそり再生してみると、そこにでてきたのは「とんねるず」だった(期待したものではなかった)。衝撃的に面白く、友達に「これいつ放送しよんの?」と聞いたら、意外な言葉が帰ってきた。

「愛媛放送やけん、市内じゃうつらんよ」

驚愕の事実を知ってしまった。どうやら私が住んでいる大分市の海を越えてずっと東には「愛媛放送」というものがあるらしい。大分の沿岸か高台でようやく入るらしい。 両親に相談したら、電気屋さんが屋上にアンテナを立ててくれた。がさがさな画像だったが、なんとか見れるようになった。

ちなみに大分では「笑っていいとも」は夕方の番組であり、「おにゃんこクラブ」なんて放送がなかった。

大学で東京にでてからは、さら放送局があることを知った。関東出身の同級生が「昔みたアニメの話」なんかで盛り上がっていると7割くらいは知らないものばかりだった。しかも自分の喋ってる言葉では東京の方にはなんだかわからない表現も多いようで、「方言」というものがあることも知った。代表的なのが「とり天」、「よだきい」、「なおす」だろう。

話を戻そう。いま大分でも民放は3局(OABが加わった)あるし、ケーブルテレビがあれば、それはもう無数だ。
でも、子どもたちはほとんどテレビを見ない。でもある決まったものだけは見る。

もともとはNHKの「お母さんといっしょ」をYouTubeで子どもたちと見ていた。2年前くらいまではその番組の動画があふれていた。ただ規制が厳しくなって軒並みYouTubeからは削除されてしまった。そして子どもたちはNHKの番組すら見なくなった。

3歳だった長男はトーマスにはまった(今はガンダムだ)。 そして長女が昨年10月ごろからハマったのが「マイリトルポニー」だ。

肝心なのことは「YouTubeの音声検索で見つかること」だ。

YouTubeでなにやらどうやってかたどり着いたらしく、英語でアップされているものをたまに見ていた。そしてその熱はどうやらTVQで土曜朝6:30からやっているらしいということがわかってからヒートアップした。すべての番組を録画し、セリフを覚えるまで見尽くす。そしてYouTubeで英語の動画を見る(最近、日本語も増えてきた)。

まあ、いずれ飽きるだろうと考えていた。ただその矢先にビックリするようなことが起きた。

とある日、保育園を休んだ長女が、会社の事務所でYouTubeを見ていた。相変わらずマイリトルポニーだった。

「またかよ」と思いながら、となりで事務作業をしていると、なんとなく違和感を覚えた。

なんと長女が英語の歌を歌っているではないか。 英語としてはまだまだなのだが、かなりの部分正確に歌っている(と思われる)。

そこでAmazonUSでマイリトルポニーのDVDを取り寄せてあげた。案の定、食い入るように見始めた(弟までいっしょに)。

マイリトルポニー DVD

 

さらなる衝撃はSeason2で起きた。 なんと英語をしゃべるポニーたちのセリフと合わせて、それを娘が日本語で同時通訳するようになった。いや同時通訳は言い過ぎかもしれない。日本の放送でみて覚えたセリフと英語のセリフがシンクロしているのだろう。Season1でそれが起きなかったのは、日本の放送はすでに終了していて見てなかったからだ。

とりあえず日本の放送は今Season2だということがわかり、まもなくSeason3に突入する。 Season3のDVDは昨日shipされた。 とりあえずこの熱はもうしばらく続くだろう。

今回の件で思ったのは、英語教育を含めて、日本の教育はかなり変わるだろう。タブレットは間違いなく広がるだろう。

だが、これまでの教科書をタブレット化しただけでは意味がない。 どっかの孫さんが口うるさく行ってた「電子教科書」じゃだめだろう。

英語教育を小学生まで広げるのもだめだろう。私自身、英会話に大切な教育の時間を割くのなんて大反対だ。もっと日本語のコミュニケーションを強化すべきだと思う。

ただ「関心をもたったものを日本語と英語で同時に学ぶ仕組み」がうまいこと出来上がれば、それは面白いかもしれない。

例えば「数学」なんかいいんじゃないか。「プログラミング言語」もいいかもしれない。

 

量を売ろうとしていたとき、お客さんの顔は見えていなかった。

年末のブログにも書いたのだが、昨年、事業の大幅な整理をした。
今年最後に思うこと。

やめたものとしては、「大手スーパーのテナント」と「楽天モールからの撤退」である。

スーパーのテナントは創業者である祖父の代から続けてきた商売で売上金額も大きい。また楽天はなにもしないがぼちぼち売上が上がっていて、まあ、出店しておいてもいいかなという感じだった。

でもこれらの商売は(私曰く)「軒下ビジネス」だ。 要するに他人のフンドシで商売をするので、上納金を納めなければならない。もちろん、さまざまな商材や経営事情があるので、これらが悪いとは思わない。自分には合わなかった、やる気が出なかった、ということだ。

これらの商売をやめて、半年ほど立つのだが、自分の中でいろいろ思うことがある。 まだまだ経営的には苦しいけど、メモ的に書いておこうと思う。あまり整理できてない話だけど(笑)

1:固定費って本当固定だよね。固定費回収力(貢献利益)をどうアップするか。

売上がある程度あるときには意識しなかったけど、固定費って硬い(笑)。改革から半年ほどしてようやく落ちてきたが、まだまだだ。 人件費も固定費だ。バイトスタッフの人件費ならある程度はなんとかなるが、正社員のそれとなるとそうもいかない。 残る固定費には活躍してもらって、回転率を高めてもらうしかない(笑) 一日3万円かせぐひとには、4万円、5万円とかせいでもらわないと。ここは経営者としての力量が問われるところだろう。安売りでは意味がない。固定費が変わらないなら(もちろん、下げていく努力はするが)、粗利益率アップや変動費率削減で貢献利益率を高めていかなきゃならない。

 

2:どうしてテレビCMやチラシまで入れて安売りするんだろう。

スーパーの話をお客さんとするとき、ほとんどの方が「あそこは高いからいかない」、「品揃えが悪いよね」とかばっかりだ。あのスーパーのビジョンはすごいよね、とか、理念が共感できるから買い物するよ、とか聞いたことがない。名前こそ違えど、どこにいっても同じような商品ばかり置いてる。 ようするに値段でしか判断ができない。 しかもそれを煽るかのように、毎日安売りのチラシとTV広告が流れる。「火曜市」なんて、ゆめタウンだったかイオンだったかわからなくなる。CMあたりの内容もそっくりだ。 どうしてそんな経営になってしまうんだろう。 でも、我々のような小さなお店にとっては朗報だ。その逆をいけばいい。

 

3: 量を売ろうとしていたとき、お客さんの顔は見えていなかった。

スーパーや楽天に出店していたときは、競合他社のことしか考えていなかった。 いつも競合スーパーの取扱商品とか値段とかが気になってた。 商売って品揃え一番、安さ一番だと思っていた。  なので、いろんな商品をなるべくお買い得な価格で置いとく。え、これないの?あの店にはあるのにって言われるのが怖かった。 売れ残りそうなのは値引きすれば、とりあえず売れた。 もちろん、お客様の顔を見ていないわけではなかったけど、どちらかというと「商圏にあった」品揃えと価格という感じで、ものすごい大雑把なものだった。

スーパーをやめるときに一番悩んだのが、この部分だった。やめてしまうと、これまでいろんなお肉を買いに来た街のお客さんたちは、困ってしまうんじゃないだろうか。 どうしたら、いままでどおりにできるか。 でも、それはとりこし苦労だった。 スーパーに安い商品を買いに来ていたお客さんは、小さくなったうちには買い物にこなくなった。引き続きスーパーの新しいお肉屋さんで買い物を続けているようだ。 思い切って品揃えを絞ることができた(笑)

でも、小さくなって改めて分かったのが、こんな小さなお店でも、引き続き懇意にしてくれるお客さんがいるということ。いやお客さんというと失礼かもしれない、友達だ。 買い物に来てくれるひとの顔と名前がわかる(まだちょっと一致してない方もいるが)。世間話をしながら、私のオススメを購入してくれる。単価のことなんて文句いわれたことはほとんどない。カフェのお客さんも多く、おかげ様でいつも賑やかなお店になってる。 こういった方々を大切にこれからも商売を続けたいと思う。

 

ネットショップは面白いことに意外とお客さんの顔が見えてくる。リピーターさんがいつも同じようなタイミングで同じような商品を買っていく。メールのやりとりを通して、どんな仕事をしていて、どんな家族構成なのかがわかってくる。 今年は月商300万円を目指すが、おそらくスタンスは変わらないと思う。そうならないように、仕組みも整えた。
売上は徐々にあがっているが、転換率も上がっている。自分の中の勝手な指針で「売上があがっても、転換率が下がったら意味が無い」と決めている。そんな縛りが意味あるかわからないけど、とりあえずは安易な広告で新規さんを見つけてきても、リピーターさんになりにくい(当店では)。このスタンスは今後も維持していきたい。売上の伸び率はものすごく小さいけど。
転換率という指標

 

店を小さくして、やるべきことを絞るとき、いろんな心配事が頭を駆け巡った。ある禅僧さんいわく、「その心配事は9割起きない。」らしい。 でも本当に9割は起きなかった。あとの1割はこれからやるべきことばかりだ。固定費の増大や原価率の悪化、そして、品揃えを増やすことによる在庫増加は、経営者の心配事からくるのかもしれない。あとは経営者の見栄だろう。

回転寿司業界よ、もう諦めなさい。子供に正しいものを教えて欲しい。

ようやくメスが入るのか。

消費者はもちろんそうだが、肉業界に携わる人々の思いはまた特別かもしれない。

「メニュー表示厳密化でシャケ弁当が「ニジマス弁当」になる?」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140202-00000015-pseven-soci

昨年来の食品偽装問題で、消費者庁が表示の厳密化に動いている。
特に飲食店でのメニューがやり玉に上がっている。

ようやく、回転寿司の表示にもメスが入ることになりそうだ。

もちろん業界団体は激しく抵抗している。

「メニュー名が定着しており、(代用魚の名前の表示だと)消費者が混乱する」」

なにをいっているのだろう。

問題は「代用魚」だ。

上記の記事で言えば、鮭は、実はニジマスだ。サーモントラウトだ。

一言いっておこう。

「代用魚が許される業界で、本物なんか使われていないでしょうよ。それは偽装ですよ。」

すき家(すき家ごめん)で朝食には鮭定食がある。 この鮭定食の鮭に一瞬でも本当の鮭が使われているだろうか。
(もしかしたら一匹分くらいは使われているのかもしれないけど)。

これが「ニジマス定食」になってしまったら、やはり消費者はちょっとひくだろうという気持ちはわかる。

適正な表示をすれば外食業界は大変な局面を迎えるだろう。でもやってほしい。子供の未来のために。
子供の未来のために
私の五ヶ月の次男がやけに反応をしめした「ホタテ」は本当にホタテであってほしい。でもそうじゃないなら、そう表示して、きちんと理解をした上で食べさせてほしい。

 

サーモンのにぎりが、実は「ニジマス」かもしれない。でもいいじゃないか(写真はイメージです)。
サーモンにぎり

 

ブリのにぎりが、実は「イボダイ」かもしれない。でもいいじゃないか(写真はイメージです)。
ぶりにぎり

 

大トロのにぎりが、実は「ガストロ」かもしれない。でもいいじゃないか(写真はイメージです)。
マグロにぎり

 

鯛のにぎりが実は「テラピア」かもしれない。でもいいじゃないか(写真はイメージです)。
鯛にぎり

 

ネギトロが実は「アカマンボウ」かもしれない。でもいいじゃないか(写真はイメージです)。
ネギトロ

 

合鴨のにぎりが実は「アヒル」かもしれない。でもいいじゃないか(写真はイメージです)。
合鴨にぎり
(あ、これはうちも問題だ)

言いたいことはこうだ。

代用魚というのは、「足りない時に使うかもしれない」とかじゃないでしょ。ずっとその代用魚つかってるんでしょ?ホンモノ使ってないんでしょ?じゃ、その代用魚の名前をきちんと表示しましょうよ。

ということ。併記からでもいいじゃない?