もも肉を「ロース」表示 消費者庁、表示改善要請 焼き肉業界側、指針に定義なし

焼肉業界にメスが入りました。

日本経済新聞
もも肉を「ロース」表示 消費者庁、表示改善要請 焼き肉業界側、指針に定義なし

このことは当ブログの記事でもすこし触れています。
たまたまタマタマのような形 シンタマ

このニュースに私は非常に驚きました。

「いまだにこんなことやっている焼肉屋があったのか!」ということです。
どうやらまだあったようですね。

全国焼肉協会の言い分は、「食肉小売品質基準の規格と一致しない」ということのようです。

つまり、焼肉屋の「ロース」と食肉小売店の「ロース」とは定義がちがうんだよという主張です。

焼肉屋は「食感」を重視したメニュー名。お肉屋さんのように「部位」ではない。
だからモモ肉でもロースって呼んでいいよねってことらしいです。

この主張に皆さま納得できますか?

ロースのほかにも「生レバー」など、生食用に処理されていない内蔵類の提供もグレーゾーン。

似たようなことが起きてそうなのが「すし」業界。こちらはどうなるのでしょうか。

見た目にごまかされるな!その2:ブリスケコブ

見た目にごまかされるな!その1:ハンキングテンダー
に続き第2弾です。

繰り返しますが、決して「食べてはいけない」ということではありません。

でもごまかされてはいけません。

まずは写真を。
ブリスケ
これはすごい霜降り、値段も高そうですね。

と思った方。

だまされています。

この商品は前回と違って「国産品(黒毛和牛も含む)」なのですが、めちゃくちゃ堅いです。

写真のように切り落としになっていれば、そんなに問題ありません。

ただし、カルビのような厚さで売られていたら要注意です。

店員さんに「これ、ブリスケコブ?」とたずねてください。

もしYESなら、買わないほうがよいでしょう。

そう、この部位は「ブリスケコブ」と呼ばれています。

ブリスケコブについては、
ブリスケって、あんた誰?何?
で詳しく取り上げています。

ものすごい霜降りが入ったようにみえるのですが、この脂身部分はとても堅く、焼肉用には適しません。

ブロックでビーフシチューなどにするととてもおいしいのですが、煮込んでもやわらかくなるのに時間がかかります。

等級によりますが100g200円から300円なら煮込み用、切り落とし用で購入しても、まあ文句はないとおもいます。

以上です。

見た目にごまかされるな!その1:ハンキングテンダー

決して「食べてはいけない」ということではありません。

でもごまかされてはいけません。

見た目はものすごく霜降りでも、とても固かったり、まったく味がない場合があります。

今回は、そんなお肉の代表例を紹介します。

それは「ハンキングテンダー」です。
主に、アメリカ産とカナダ産が現在流通しています。

日本名で、「サガリ」という部位です。内臓の中に、一本ぶら下がっているような感じなのでそう呼ばれています。

下記は、そのハンキングテンダーの商品画像です。
ハンキングテンダー
霜降りが適度に入り、とてもやわらかくおいしそうですね。
見た目だけなら、100g400円~500円ぐらいの国産品に見えてしまいます。

サガリ
焼いて食べてみるとわかるのですが、確かに非常にやわらかいです。
このやわらかさなら、幼児でも食べれます。

ただし、大半のケースで「まったく肉の味がしない」のです。脂身も水っぽいです。
*味覚には個人差がありますし、牛肉にも個体差がありますので、あくまでも参考程度にお願いします。

ですから、このお肉が100g300円以上で売られていたら、よく考えたほうがよいでしょう。
100g160円~200円なら相場といえるかもしれません。

このお肉、量販店ではよく「ソフト焼肉用」などといって、タレ漬けにされ販売されています。
特売だと100g100円というプライスも最近珍しくはありません。

大切なときに、このお肉に飛びつくと失敗するケースがあるのでお気をつけください。

それでは。