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衝撃!!霜降りのようで霜降りでない。成型肉の秘密

2010 年 5 月 27 日 木曜日

霜降りたっぷり黒毛和牛サーロインステーキ。
みなさんもテレビや雑誌で、あのきれいな霜降りをみて、おいしそうとおもったことでしょう。
でも半端なく高いですよね。A5クラスになると1枚200gのステーキが安くても3000円以上はします。

国産牛肉は高い。オーストラリア産は安いが固い。

そこで業界の努力の結果生まれたのが、【成型肉】というものです。

成型肉は、霜降りのサーロインステーキをイメージして、一般的には、オーストラリア産の赤身肉に、国産の牛脂を針で注入するか、結着材を使って赤身と脂身をくっつけたものです。
前者を注入肉。後者を結着肉と呼びます。

そこで今回は注入肉を皆さんにご紹介します。
☆九州食肉学問所は成型肉の取扱いを一切していません。
ブログ写真撮影のためだけに仕入れしました。

下記の写真は注入サーロイン肉のブロックです。
注入サーロイン1
いかにも霜降りたっぷりの美味しいお肉に見えます。
でもプロがみれば、一発で注入肉と分かります。

表示を確認すると、
注入サーロイン2
牛脂注入加工牛サーロインとあります。ものものしいですね。
正式名称は味付け牛肉(加工肉)のようです。
オーストラリア産の牛肉(もとがサーロインであったかは不明)に牛脂をはじめとしてさまざまな添加物が入っているのが分かります。

ウィキペディアで「成型肉」を調べると
「成型肉(せいけいにく)は、くず肉や内臓肉を結着剤で固め、形状を整えた食肉のこと。 結着させるため、主に牛乳由来のカゼインナトリウムやカラギーナン、アルギル酸塩などが使用されている。
カゼインナトリウムが使用されている場合は、牛乳アレルギーの人は注意が必要である。」
とあります。

こんな風にかかれると成型肉が存在すら許されない悪いものに取られがちですが、私は必ずしもそうは思いません。
だた、このお肉があたかも国産牛サーロインだと誤解を与えるような表現・表示で販売されている場合は問題です。
消費者が成分表示など、きちんと理解したうえで購入することが大切だと思います。

次は実際にステーキにカットして焼いてみましょう。
注入サーロイン3
すこし薄めのステーキ(厚さ約1cm)でスライスしたところ1枚129gありました。

フライパンで焼いてみます。
牛サーロイン注入4
この写真をパッとみただけではこれが成型肉かわからないですね。
しかも牛サーロインにありがちなところで肉が割れています。
ただ気にになるのは、脂(?)がにじみ出ては蒸発していくという点です。

牛サーロイン注入5
実際調理後の重量は89g。調理前には129gだったので、70%ほどになっています。
やはり大量の肉汁が飛んでいってますね。

肉自体がからからになっていないのか気になるところです。
ナイフを入れてみると肉汁があふれ出ます。
これが注入肉の威力なのでしょうか?
牛サーロイン注入6
カットする弾力をみてもやわらかいお肉の感じです。

口に含んでみると、ステーキとゆうよりは、ハムみたいな感じです。ところどころ筋っぽく歯にあたります。
肉汁そのものは味は悪くないようです。臭みはありますが、少ないです。
ステーキソースなどでごまかせば、問題ないかもしれません。

これが100g200円くらいで売られているなら、相場といえるかもしれません。この値段以上で売られている場合は、私なら迷わず外国産の生肉を選ぶでしょう。(*あくまでも私個人の見解です。)

結着肉のほうも、「やわからカルビ」や「やわらかサイコロステーキ」といった名称でスーパーやネットショップで売られています。
こちらはまたの機会にご紹介します。

繰り返しますが、成型肉が適正な表示と価格で販売され、消費者がきちんと納得して購入することが大切です。
知らなかったばかりに、必要のない添加物を取り込むことになります。
十分な注意が必要ですね。

ステーキの王様 牛ヒレ まがいものにご注意

2010 年 5 月 25 日 火曜日

普段見向きもされないが、結婚式のシーズンやクリスマス、年末年始と、人気のでてくるのが、「牛ヒレ肉」。

今日はこの牛ヒレ肉をご紹介します。
サブタイトルが「まがいものにご注意」となっています。こちらは最後に。

牛ヒレ肉はサーロインの内臓側についていて、ほとんど運動することなく成長した赤身肉です。
きめが細かく、やわらかいお肉です。
脂肪が少ないので、健康にも良いお肉です。

さて下の写真は牛ヒレ肉のブロックです。左側が頭、右側が尾です。
牛ヒレ1

このヒレ肉の筋や脂をきれいに引いていったものが下の写真です。
牛ヒレ2
次の写真で説明する「テート」と呼ばれる部分は脂と筋がお肉の間に埋まっています。赤身を傷つけないようにきちんと処理をします。
(*サイドマッスルはつけたままにしています。)

次にヒレを大きく3分割します。
牛ヒレ3
この三分割で、左から、「テート」、「シャトーブリアン」、「フィレミニヨン」となります。
これは名前が変わるだけでなく、やわらかさ、見た目が大きく異なるためです。
シャトーブリアンは皆さんも聞いたことがありますよね。

一般的には、
「シャトーブリアン」>「フィレミニヨン」>「テート」となります。
値段もこの順で安くなっていくのが普通です。

さてちょっとマニアックな分割ですが、
牛ヒレ4
シャトーブリアンはさらに「シャトーブリアン」と「フィレ」に分かれます。
「フィレミニヨン」はさらに「トゥルネド」と「フィレミニヨン」に分かれます。
ただしこちらの5分割はあまり一般的ではありません。

牛ヒレ5
上記写真はシャトーブリアンの断面です。適度な霜降りでとても美味しそうですね。

九州食肉学問所では、「シャトーブリアンステーキ」と「テート・フィレミニヨンのミックスステーキ」の2つを商品化しています。
お求めの際には表示をよくご確認ください(まあ単価も違いますけどね)

さてここからがサブタイトルの「まがいものにご注意」について説明していきます。

実は牛肉にはこのヒレ肉にそっくりな安い部位があります。
「とんび(とうがらし)」と呼ばれる部位です。ウデ(肩)肉にくっついている部位で単品で買えば、ヒレの半分くらいの値段です。
通常は肩焼肉用や、タタキに使います。

下写真がとんびです。
牛とんび1
唐辛子の形にもにているので「とうがらし」とも呼ばれます。

周りの筋・脂を引いていきます。
牛とんび2

とんびはお肉の真ん中に一本筋があるので上手にこれを引いていきます。
牛とんび3

下写真は筋を引き2分割されたとんびです。
牛とんび4
この時点ですでにヒレ肉に似ていますよね。

この下側の部分をカットしていくと、ヒレステーキにそっくりのステーキが取れます。

食べてみるまでは判断がむずかしい場合もあります。
またランプのランボソもカットの仕方ではヒレ肉に見た目そっくりです。

まあこんなことするお肉屋さんは存在しないことを祈るばかりです。

それでは。

口蹄疫:感染疑いのスーパー種牛の「忠富士」 殺処分に

2010 年 5 月 22 日 土曜日

毎日jp
口蹄疫:感染疑いのスーパー種牛の「忠富士」 殺処分に

抜粋
「三重県松阪市の松阪牛連絡協議会副会長、瀬古清史さん(61)は約500頭の肥育牛を育てているが、その半数が「忠富士」から生まれた子牛だ。」

影響が拡大しつつあります。